dreamfact0ryのブログ

映画を勉強中。物置として使う。由来はプリンスの没アルバムから。

感想 『大いなる幻影』

 ジャンル映画や各国の映画を食い入るようにみるんだ。成長や研究のためだ に、メモをしながら。理論的な結論が出たらメモは無くなって、新しい知識が頭を埋めてるーークェンティン・タランティーノ

 

 映画を見て、いちいちブログやらなんやらに書くのは愚にもつかない行動だと半分わかっている。だが、映画を見て考えることをしないよりは、するほうが役に立つに決まっている。映画に参加することは大切なのだと思う。
 身の回りのシネフィルと違って嫌いな映画・監督が多いが、もっともっと見なければならない。
 ジャン・ルノワールの『大いなる幻影』を見て、いささか衝撃を受けた。画面に迫力があるが自然だ。人物に立体感があって、構図がどこをとっても素晴らしい。カメラの位置が高く、見下ろしになっているからか? とにかくカメラがよく動いて飽きのこない。
 色々と『大脱走』に似ていた。トンネルの穴を掘って畑に捨てに行ったり、営倉送りになったりする。昔に見た時、あの冗長さに参ってしまった。あっちのほうははっきりいってドナルド・プレザンス以外覚えていないし、みる気も起きないがこちらのほうは見直したくなる。
男ばかりの登場人物たちは、造形も等しく細かい。中でも、エリッヒ・フォン・シュトロハイム演じる大尉は登場時間が少ないのにも関わらず、強く印象に残った。『サンセット大通り』でも怪演であったが、本作も素晴らしい。
 フィルムノワールのような妖艶な女が出てこない、ホモソーシャル映画を久々に見たから響いたのかも知れないが。西部劇に立ち返って見てみるのも悪くないような気がしてきた。 

  監督のルノワールは、あのピエール・オーギュスト・ルノワールの息子で、女のために映画を始め、映画の資金に父親の絵を売ったとかそういう俗な話しか知らなかった。が、本作で魅了された。カイエ・デュ・シネマ乞食みたいだが、正直にそう思ってしまったからには仕方がない。『ゲームの規則』を楽しみにして、購入ボタンをクリックした。